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SUVからバンコンへ。スウィングN4.7で「暮らしも趣味のキャンプも広がった」

キャンピングカー選びでは、性能や装備より「自分のライフスタイルにどれだけマッチしているか」が重要だ。そこでキャンピングカーのオーナーに、どういった基準で愛車を選んだのかをインタビュー! あわせてキャンピングカーがある暮らしや、ならではの楽しみについて教えてもらった。

▲中川正治さんと妻の夏子さん「キャンピングカーは初購入でした」

キャンピングカーで「今」と「未来」の暮らしが充実

RVビッグヒットのスウィングN4.7のオーナーである中川正治さんと妻の夏子さん。夫妻の人生が一変したのは、2022年のことだった。

2人は神奈川県の湘南地区に住んでいるが、以前は東京都に住んでいた。中川さんは普段フリーのシステムエンジニアとして働く一方、プロのギタリストとしても活動しており、2020年にライブで神奈川県逗子市のカフェレストランに来訪。そこで、中川さんは衝撃を受けた。

「お店の景観がとにかく素晴らしかった。本当に海がキレイに見えて……妻とも『将来こんなところに住みたいね』と話していました。それから2年が経ち、妻が戸建ての不動産情報を発見。まだ竣工していませんでしたが、家の完成イメージを見て、購入を決意しました」

元々中川さん夫妻は「もっと自由に生きたい」と考え、自然が豊かな街でオンオフが明確な暮らしを求めていた。ちょうどコロナ禍で、二人ともテレワークとなり、都内で暮らす必要がなくなったことも移住の決め手となった。

憧れの地での暮らしは、まさに理想通り。海も山も近く、休日は自然に触れてリラックス。趣味としてキャンプを始めるなど、二人のライフスタイルは大きく変わった。それから数ヵ月も経たないうちに、新たな転機が中川さん夫妻に訪れる。

「実は夫婦そろって、大の犬好き。将来的には犬も飼いたいと考えています。だから、YouTubeで犬の動画もよく見るのですが、その中で犬とキャンピングカーで旅をしている動画を視聴。だんだんとキャンピングカーにも興味を持つようになりました」

その理由は2つあった。1つ目は、犬との暮らしが快適になること。キャンピングカーがあれば一緒に行動でき、犬を留守番させずに済む。仕事が落ち着いて、犬を飼い始めた際の“先行投資”になると考えた。

2つ目は、生活が自由になること。都内企業での仕事だけでなく、ダンスなど多趣味に活動している。夫婦そろって日々を満喫しているが、二人の時間も確保したい……その両立がキャンピングカーなら可能。時間を気にせず移動でき、アウトドアをより堪能できると感じたという。

▲実はキャンピングカー購入には夏子さんの方がノリ気だったそう

購入の決め手は白基調の内装とベッドの長さ

愛車のマツダ CX-5からの乗り換えを考え始めた中川さん。真っ先に目をつけたのはバンコンだった。

「キャンピングカーと言えばキャブコンのイメージでしたが、YouTubeの動画でバンコンについて知りました。キャブコンだと自宅の駐車場に入らないし、日常の足として使いたい。日常の使い勝手と室内の広さを考慮した結果、コンパクトなバンコンを検討するようになりました」

条件として掲げたのは、就寝スペースの広さだった。多くの車種はベッドの長さが180cmほどとなるが、中川さんは184cm。足を伸ばして眠れることを第一条件に揚げた。キャンプの寝泊まりにも使うことを考慮し、FFヒーターにもこだわった。

2022年7月に開催された「東京キャンピングカーショー2022」に足を運んで、複数の車種を比較。ハイエースの標準ルーフ車ベースを希望していたこともあって、トイファクトリーとRVビッグフットの2択に候補を絞った。そうして両ビルダーの店舗を訪れ、最終的にスウィングN4.7の購入するに至った。

▲購入したスウィングN4.7。ベース車はハイエースのDX GLパッケージ。全高も2m以下なので立体駐車場にも駐車できる

「妻も私も、真っ白な内装が気になりました。電子レンジも白で統一されているのも良かった。大きかったのはベッドモード。延長マットを使えば210cmまで拡大できるので、足を伸ばせるのはありがたい。バックドアを開けたらすぐ冷蔵庫なのも便利だと感じました」

標準装備が充実し、オプションをつけても予算内に収まりそうだったのもポイント。車の下取りを相談したら、好条件を提示してくれたのも決め手だった。

▲スウィングN4.7のベッドモード。キャンプの時は、すぐ寝られるようにベッド展開した状態で向かうそう
▲購入の大きな要因となった、オプションの延長マット。これによってベッドの長さを30cmも伸ばすことができる
▲床下収納も採用。荷物を積めるだけでなく、床面から測って室内高160cm以上を確保することで、8ナンバー取得の要件をクリアした

キャンピングカーは試行錯誤で自分たちらしく育てる

2022年11月の契約から1年後、オーダーしたスウィングN4.7が納車。これによって中川さん夫妻の暮らしは、また一つ変わったという。

「以前よりフットワークが軽くなったと思います。少し前ですが、愛媛県にかつてのバンド仲間が経営する飲食店があって、十数年ぶりに会いに車で行きました。ついで四国一周して、5泊6日で約2300km走りましたが、そこまで疲労感がなかったのは驚きでした」

中川さんは昔から車が好きで、実家がある福岡県で運転していくこともあった。ただ、当時は「行けるところまで行く」方針で、1日中運転していたという。一方で、今回の四国一周旅では疲れたら道の駅やRVパークなどで就寝。キャンピングカーならではのゆとりある旅行を楽しめたそうだ。

趣味のキャンプもミニマルに変化。テントとマットレス、寝袋を持っていく必要がなくなり、身軽なスタイルに変更した。その上で、快眠できるようになっているという。

▲四国旅行以外でもスウィングN4.7は活躍。日常の足としてはもちろん、購入後に諏訪湖でデイキャンプや河口湖でもキャンプなどにも行ったそう(写真は中川さん提供)
▲キャンプ時はチェアとタープで焚き火やオープンエアを満喫。車内に移動するのは「寝る時だけ」とのこと(写真は中川さん提供)
▲なおキャンプの就寝時は「ふとんファクトリー」のマットを2枚重ねで使用。これによって、寝心地は抜群だ

望み通りにメリハリがある暮らしを手に入れた中川さん夫妻。ただ、二人の暮らしは今も変わり続けており、その過程を楽しむ。キャンピングカーも、ライフスタイルも、より自分たちらしくアレンジし続けているのだ。

車好きの中川さんにとっては、バンコンでも乗り心地はイマイチだった。そこでショックアブソーバーをKYBの「プレステージ」に交換し、さらにタイヤも2インチアップ。段差を越える時や風を受けた時は如実に違いがわかるほど手を入れ、納得のいくレベルまで足回りを強化した。

室内でも収納量を増やし、アウトドアの雰囲気を出すため、壁付けの有孔ボードをDIY。ギタリストらしく音響にもこだわり、オーディオを付け替えてスピーカーも追加している。

▲インテリアは白基調としながらも、グリーンや照明を飾るなどアウトドア・ライクな雰囲気が演出されている
▲DIYした有孔ボード。フックで物を掛けられるので、キャンプ時などには重宝する
▲「車なので高音質は求めていませんが、ある程度の音質は欲しいところ。手間をかけたおかげで、かなりオーディオは良くなりました」と中川さん

キャンピングカーに限らず、暮らしも趣味も試行錯誤こそが醍醐味。いつでも楽しむべきは今なのだ。中川さんも家を買って、すぐにキャンピングカーを買うことに悩んだ。しかし、「何年か経って何が変わるのかって考えると、基本的には変わらない。行動を起こさずに我慢していることしか違いがないなら、今こそ買うべき」と考えたという。

それでも不安に思ったりするのでは? と少し意地悪に中川さんに聞くと、「買って、それからまた頑張れば良いと思えたんですよね」と回答。新しい暮らしへの扉は意外に軽いのかも……そう思わされる笑顔だった。

▲キャンプもキャンピングカーも「少しずつカスタマイズするのが面白い」という中川さん。「自分たちに使いやすいように工夫していくのが好き」とのこと

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