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キャンピングカー購入の流れを解説。車種選びから納車までの手順が一目でわかる

キャンピングカー

クルマを何台も購入してきた人でも「キャンピングカー初めてを購入する」というケースは多いだろう。また、過去にキャンピングカーを買ったことがあっても、頻繁に購入するものでないため、購入の手順や手続きに疑問をもつことがあるだろう。

そこでキャンピングカー購入の流れを、5ステップに分けて簡潔に解説。ビルダーや販売店によって流れは多少異なるが、基本的な手順を紹介するため、ぜひ購入の参考として欲しい。

STEP1:キャンピングカーを選ぶ

まずはキャンピングカーの車種を決める。車種の選び方は決まった手順はなく、一目惚れで決めても問題ない。ただ、次のように段取りで決めていくと失敗は少ないだろう。

1-1.希望条件を決める

キャンピングカーをリサーチする前に、キャンピングカーのベース車両や装備など希望条件を決める。購入後の「理想のキャンピングカーライフ」をイメージし、必要な条件を決めていくと効率的だ。

希望条件を決める際は、予算を明確にすることが欠かせない。ランニングコストも考慮し、無理のない予算を組むこと。どのように資金を確保するかも事前に決めておきたい。

1-2.候補となるキャンピングカーを探す

希望条件を決めたら、その条件に該当するキャンピングカーを探す。情報収集は、紙の専門誌を読むのも良いが、手間とコストのかからないインターネットがベター。キャンピングカー専用のメディアだけでなく、実際に­キャンピングカーを購入したブロガーやYouTuberの記事・動画なども参考になる。

直接ビルダーや販売店、SNSなどをチェックするのもオススメだ。車種だけでなく、自社の技術や架装の特徴を紹介しているビルダーもある。キャンピングカーはビルダー独自のクルマであるため、ビルダーの強みを把握しておくと、車種を選びやすくなるだろう。

1-3. 候補車種の優先順位をつける

気になる車種が複数ある場合は、優先順位を付ける。気に入った順で問題ないが、迷うようなら自分が重視したい条件で順位づけしていくと、決めやすくなるはずだ。

もし紙やネットの情報だけでは判断できないようなら、販売店を訪問する前にレンタルカーを借りたり、キャンピングカーのショーに足を運んだりするのも一つの手。実車を見たり、使用したりすることで、自分に合った車種が明確になるはずだ。

STEP2:販売店・展示場を訪問する

購入したい車種が決まったら、取り扱いのある販売店・展示場を訪問する。最近ではオンライン商談に対応している販売店・展示場もあるが、できるなら実車を確認しておきたい。

2-1. 販売店・展示場に来店予約する

販売店・展示場を訪問する際は、予約するのが基本だ。アポなしで訪れるとスタッフが対応できなかったり、目当ての車種に試乗できなかったり、そもそも置いていなかったりするケースがある。中には予約必須の販売店・展示場もあるので、事前に問い合わせをしておこう。

なお、一部のキャンピングカーは通常の新車ディーラーや中古車販売店などでも販売されている。ただ、流通数は少ないし、専門的なアドバイスを受けることが難しいケースも少なくない。そのため、購入を前提に訪問するならキャンピングカー専門店・展示場が無難だ。

2-2. 販売店・展示場に訪問する

販売店・展示場の訪問前に特別用意しておくものはない。ただ、訪問当日に購入する場合は契約書への捺印が必要となるので、印鑑を持っていくとスムーズだ。

訪問当日は、販売店・展示場にて目当ての車種や展示車両を確認していく。担当スタッフが仕様や装備、納期や価格、新車購入ならオプションなどを案内してくれるはず。希望条件に合っているかをきちんとチェックしよう。

STEP3:キャンピングカー購入の契約を結ぶ

実車確認して購入を前向きに検討するなら、キャンピングカーの具体的な仕様を決めて、購入の契約を締結する。購入後に「失敗した」とならないためにも、慎重に判断することが大切だ。

3-1.キャンピングカーの仕様などを決める

新車で購入する場合は、キャンピングカーの詳細を決める。まずはベース車両を選ぶ。すでに所有しているクルマをベースにすることもできるが、基本的にはビルダーが新たに注文するため、車両のグレードやオプションなどを決めるのだ。

次に架装の仕立てや装備、オプションなどを選択する。なお、実車確認の段階で見積もりを取る場合は、キャンピングカーの仕様を決めているはず。当然、見積もりした内容で問題ないなら、新たにキャンピングカーの仕様を決める必要はない。

3-2.キャンピングカーの購入契約を結ぶ

キャンピングカーの仕様に基づいて作成された契約書を確認し、問題がなければ署名・捺印する。契約したら注文をキャンセルすることは難しいので、価格や条件に疑問点や不明点があれば事前に確かめておこう。

もちろん、キャンピングカーの仕様や購入条件だけでなく、契約後の流れやアフターサービスなどを確認することも忘れずに。

STEP4:キャンピングカー購入の手続きをする

購入の契約を締結したら、キャンピングカーが納車されるまでに支払いや書類の提出など、必要な手続きを済ませる。いつまでに何をすれば良いかは販売店が教えてくれるので、指定されたスケジュール通りに行動しよう。

4-1. 申込金などの支払い・ローンの申込を行う

契約書に捺印・署名したら、期日までに申込金や手付金などを払う。金額は車種や販売店によって異なるが、期日は1週間程度であることが多い。現金で支払う場合は、さらに中間金の支払いが必要となるケースもある。慌てて費用を用意することがないように、支払いスケジュールを事前に把握しておこう。

対してオートローンを利用する場合は、申込書への記入・捺印など申込手続きを行う。仮審査の期間は概ね1〜2週間であることが一般的で、受かったら本審査を受ける。

4-2. 仕様の最終打ち合わせを行う

新車で購入する場合は、契約時に決めた装備やオプションについて打ち合わせをする。以降は仕様を変更できないので、装備に過不足がないか念入りに確認しよう。

4-3. 必要書類を提出する

委任状や印鑑証明書、車庫証明書など必要書類を集めて、販売店に提出する。ただ、納車までに時間がかかる車両の場合、印鑑証明書と車庫証明書は利用上の有効期限があるため、取得のタイミングを指定されることがある。早くに取得してしまうと、再取得しなければならないこともあるので要注意だ。

なお、車庫証明書の取得は販売店が対応してくれるケースも少なくない。料金は別途必要となるが、自分で手続きするのが手間なら利用するのもアリだ。

4-4. 残金を支払う

現金支払いの場合、納車日まで最終的な総額の残金を支払う。最終打ち合わせでオプションを追加していたら当初の見積額より高くなっているはずなので、用意する金額を間違わないように。入金が遅れると納車も遅くなるケースもあるので、すみやかに支払おう。

オートローンを利用する場合は当然、残額の支払いは発生しないので、気にしないでOKだ。

STEP5:キャンピングカーの納車

手続きが済んだら、任意保険に加入し、車両を受け取る。ただ、納車日が早めにわかるなら、購入の手続きと同時並行で任意保険の加入手続きを進めておくとスムーズだ。

5-1.任意保険に加入する

納車日までに、任意保険には必ず加入しておこう。任意保険は必須ではないが、安心してキャンピングカーを楽しむためにも、きちんと加入しておきたい。

キャンピングカーが8ナンバーの場合、乗用車より加入できる保険が少なく、そもそも取り扱う保険会社もある。装備などが個体によって異なるので、保険会社が実車査定を行う場合があり、任意保険は加入に手間のかかるケースもある。早めに行動が吉だ。

5-2. 購入したキャンピングカーを受け取る

整備点検など納車の準備が整ったら、販売店からキャンピングカーを受け取り、装備の使い方や注意点の説明を受ける。車両を引き渡されたら、車両の状態や必要書類をチェック。新車なら注文した仕様となっているか、中古車なら問題なく整備されているかなどを確認しよう。

また、納車は店頭での引渡しだけでなく、自宅への配送に対応している販売店もある。納車日が確定したら納車方法も確認して、当日のダンドリを組むと良いだろう。

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